2021年10月25日月曜日

10月の歴史散策部

 10月23日(土)

「奴国王・伊都国王と前漢鏡」

講師 福岡大学 4年 仲田 美乃里さん

前漢鏡とは、銅剣・銅矛などの青銅器類と
セットで弥生時代中期にもたらされたもので
日本でも早い段階で鏡の生産がはじまっていた
ことがわかるそうです。
北部九州で出土した鏡について
説明いただきました。

「芦屋から博多へ ~鐘からみた鋳物師の系譜~」

講師 福岡大学修士2年 大重 優花さん

梵鐘とは、寺院などで使用される釣鐘のことで
仏教法具の一種。日本にある梵鐘はその製作地
によって、3つに大別できるそうです。
芦屋釜は、筑前国芦屋津金屋(現在の遠賀郡芦屋町付近)
で製作された、天下に知られた茶の湯釜の名品である。
その職人集団は、芦屋鋳物師と呼ばれ、仏教具を中心と
する鋳物製品を製作したそうです。
幕末の大砲鋳造技術は、基本的には梵鐘鋳造で
培われた技術の応用であったことが明らかになったが、
その基礎となる梵鐘製作技術の解明はまだ途上にあるそうです。