2023年2月18日土曜日

2月の歴史散策部

 2月18日(土)

『樋井川で採集の弥生土器・土師器』

講師 福岡大学修士2年 前崎 智行さん

樋井川で採集した遺物のうち、
弥生・古墳時代の物について
採集地の位置や、時代ごとの
特徴について説明していただきました。


弥生時代の海岸線は標高2.5m前後
と考えられ、潟湖は大濠の西側に大きく
広がり、鳥飼の大部分は潟湖に含まれ
樋井川はそこに流れ込んでいたと考えられ
現在の草香江新橋付近は、下流域と
呼べるそうです。


弥生土器は、中・下流域が中心で、底部は上げ底で
細く、小さく開くもの。
土師器は、弥生時代の系統を引くもので、
器壁が薄く底が丸い。
須恵器は、ろくろが日本に伝わった結果作成が
はじまったものらしいです。


講座の後、実際に採集されたものを
手に取っ見せていただきました。
川を流されていたものなので、
削れてしまった模様などもあるそうですが、
ざらざら感や丸みなど感じることが
出来ました。