10月18日(土)10:0.〜12
歴史散策部
福岡大学考古学研究室の学生さんお二人を講師に迎え
☘️「邪馬台国と纒向遺跡(まきむくいせき)について」
☘️「弥生時代の祭祀手焙形土器について」
をテーマとした講座を開催しました
🔷邪馬台国と纒向遺跡(まきむくいせき)に「邪馬台国の宮都はどこにあったのか」という古代史最大の謎を、纏向(まきむく)遺跡を中心に考察しました。
奈良県桜井市にある纏向遺跡は、一般的な農耕集落とは異なり、祭祀を行う建物や政治的な性格をもつとみられる大規模建物跡が確認されています。
さらに、全国に広がる前方後円墳の原型とされる「纏向型前方後円墳」も存在しており、邪馬台国の中心地であったと考えられる遺跡の内の一つである
ということでした。
考古学的発見や文献資料をもとに、
邪馬台国と纏向遺跡との関係について
多角的に学びました。
🔷弥生時代の祭祀 手焙形土器について
手焙形土器(てあぶりがたどき)は、弥生時代後期から古墳時代初頭にかけて出土する土器で、現代の火鉢に似た形状をしています。中に炭や火を入れて使われたと考えられていますが、その用途については諸説あります。
内面に煤(すす)の付着がみられるものもありますが、同時に銅鏡などの祭祀関連遺物と共に出土する例があることから、単なる暖房具ではなく、儀式や祭祀に用いられた祭祀具であった可能性が高いとされています。
興味深いのは、資料に描かれた出土例を比べると、地域によって形状や文様が異なる点です。特に福岡県で出土する手焙形土器は底が平らで、他地域のものとは異なる造形を示しています。こうした地域差からは、各地の信仰や文化の多様性をうかがうことができ、
とても興味深い内容でした。
学べば学ぶほど謎が広がる歴史の世界。
知るほどにおもしろく、奥深さを感じました。
講師のご協力いただいた、学生さん
ありがとうございました😊
次回は、
11月15日(土)10:00〜12:00
西アジア新石器時代の埋葬儀礼骨考古学視点かららみた古墳時代です。
どうぞお楽しみに😊


