令和7年10月22日(水)
国土交通省の発表によると、2024年に日本へ寄港した外国クルーズ船は全国で1,923回。
なかでも博多港は全国トップの193回を記録し、国際的な海の玄関口として注目されています。
今回の熟年大学では、その博多港を実際に船で巡り、港のしくみや福岡の海の姿を学びました。
前回の県庁見学では11階展望室から福岡市街を一望しましたが、今回は視点を変え、海上から港の施設や景観を見学。
当日は風が強く、残念ながらデッキには出られませんでしたが、船内から港の全体像を間近に見ることができました。
見学ルートは、
・博多ふ頭 離島航路(壱岐対馬・五島)や市営船(志賀島・能古島・玄海島・小呂島)の発着地
・中央ふ頭(博多国際ターミナルやクルーズ船が発着する福岡の海の玄関)
・東浜ふ頭(建設資材の積み出し
・箱崎ふ頭(福岡で最も大きなふ頭。穀物・野菜・果物・自動車などを取り扱う)
・須崎ふ頭(穀物を中心に取扱い
・アイランドシティ香椎パークポート(国際コンテナ基地。クレーンは“キリン柄🦒”で親しまれています)
・荒津地区
・西戸崎地区
・シーサイドももち
博多漁港は2024年、取扱金額が全国一位。高級魚のアラ・フグ・タイなどが多く水揚げされます。また、東区の和白干潟ではアサリなどの貝類が育ち、自然と共生する海辺のまちとしての福岡の姿を実感。
同じく東区のアイランドシティでは「海に親しみながら楽しく暮らせるまちづくり」が進められており、都市と海の調和を感じる視察となりました。
ガイドの方からは、元寇の歴史や、1931年に冒険家リンドバーグが名島に水上飛行場を訪れた話など、興味深いエピソードをたくさん伺いました。
世界の港とつながり、人も物資も活発に行き交う博多港。
そして、自然と人の暮らしが共生する福岡市の海の姿を改めて感じる、有意義な時間となりました。福岡の物流を支える主要なふ頭を巡った約1時間のクルージングはあっという間で、「博多港ポートガイド(市民ボランティア)」の方の説明も大変わかりやすく、我が街・福岡を深く学ぶよい機会となりました。
ご案内いただいた皆様、ありがとうございました。