☘️歴史散策部 2月21日
🔷滑石製石鍋について
滑石製石鍋とは、古代〜中世にかけてやわらかい滑石をくり抜いて作られた、煮炊き用として使われていた鍋のことをさします。
代表的な遺跡に、長崎県西海市西彼杵た半島の「ホゲット石鍋制作遺跡」があります。
ホゲット?とは長崎の方言で「穴があく」「穴があいている」という意味で、”ほげとる”に由来していて、岩盤を丸くくり抜いて石鍋を作る様子が、まさに“穴があいた”状態に見えることから、この名が付いたとも言われています。
福岡の身近な場所にも!
滑石製石鍋は、長崎のほか福岡市内の次の遺跡からも出土しているとのこと。
・樋井川A遺跡
・柏原M遺跡
・拾六町ツイジ遺跡
石鍋は私達が住むそぐそばでも制作して、使っていたんですね。
今後講師は、糸島海岸部から石鍋の分布調査や、海上流通についてなど研究されていくとの事でした。
🔷 宗風獅子について
宗風獅子とは、主に中国・宋時代に制作され伝来した、またはその影響を受けて日本で制作された石獅子像を指します。
みなさんも神社で見かけたことはないでしょうか。
通常は一対で安置され、一方は子持ち獅子(仔獅子を抱える)、もう一方は宝珠や鞠を持つ獅子
という構成で子孫繁栄、開運などを象徴するそうです。
福岡県内では、
・宗像大社
・飯盛神社
・観世音寺
などで見ることができます。
宗風獅子については、請来品か、来日した宋人石工(渡来石工)の制作品か、はたまた日本人石工による制作品か、その判断が難しい例が多いとのこと。今後、講師はその課題を研究していかれるとの事でした。
古代より大陸との往来の中で、信仰や技術、芸術様式が行き交い
アジアの窓口としての顔をもつ福岡。九州の寺社を訪れる際に、宗風獅子像を見比べてみるのも一つの楽しみとなりそうです。
講師のお二方ありがとうございました。
さて、次回は、
🔷朝倉地域の製鉄・鍛治遺跡
福岡大学教授 桃崎祐舗先生
🔷朝倉市才田遺跡と棒状鉄素材
です。みなさんどうぞお楽しみに。
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