2026年3月2日月曜日

歴史散策部 2月

☘️歴史散策部 2月21日


🔷滑石製石鍋について 

滑石製石鍋とは、古代〜中世にかけてやわらかい滑石をくり抜いて作られた、煮炊き用として使われていた鍋のことをさします。


代表的な遺跡に、長崎県西海市西彼杵た半島の「ホゲット石鍋制作遺跡」があります。

ホゲット?とは長崎の方言で「穴があく」「穴があいている」という意味で、”ほげとる”に由来していて、岩盤を丸くくり抜いて石鍋を作る様子が、まさに“穴があいた”状態に見えることから、この名が付いたとも言われています。


福岡の身近な場所にも!


滑石製石鍋は、長崎のほか福岡市内の次の遺跡からも出土しているとのこと。

・樋井川A遺跡

・柏原M遺跡

・拾六町ツイジ遺跡


石鍋は私達が住むそぐそばでも制作して、使っていたんですね。

今後講師は、糸島海岸部から石鍋の分布調査や、海上流通についてなど研究されていくとの事でした。


🔷 宗風獅子について


宗風獅子とは、主に中国・宋時代に制作され伝来した、またはその影響を受けて日本で制作された石獅子像を指します。


みなさんも神社で見かけたことはないでしょうか。

通常は一対で安置され、一方は子持ち獅子(仔獅子を抱える)、もう一方は宝珠や鞠を持つ獅子

という構成で子孫繁栄、開運などを象徴するそうです。

福岡県内では、

・宗像大社

・飯盛神社

・観世音寺

などで見ることができます。


宗風獅子については、請来品か、来日した宋人石工(渡来石工)の制作品か、はたまた日本人石工による制作品か、その判断が難しい例が多いとのこと。今後、講師はその課題を研究していかれるとの事でした。


古代より大陸との往来の中で、信仰や技術、芸術様式が行き交い

アジアの窓口としての顔をもつ福岡。九州の寺社を訪れる際に、宗風獅子像を見比べてみるのも一つの楽しみとなりそうです。


講師のお二方ありがとうございました。

さて、次回は、

🔷朝倉地域の製鉄・鍛治遺跡


福岡大学教授 桃崎祐舗先生

🔷朝倉市才田遺跡と棒状鉄素材


です。みなさんどうぞお楽しみに。