2025年11月20日木曜日

歴史散策部 11月

 ☘️歴史散策部 

11月15日(土)10:0012:00


福岡大学考古学研究室の学生さんお二人を講師に迎え

⭐︎西アジア新石器時代の埋葬儀礼

⭐︎骨考古学視点からみた古墳時代

をテーマとした講座を開催しました。



🔷西アジア新石器時代の埋葬儀礼の変化について


レヴァント地方(地中海東部沿岸、広義:トルコ、シリア、レバノン、イスラエル、エジプト)の新石器時代における埋葬儀礼の概観、墓制の変化について


①初期:続旧石器時代、ナトゥーフ期

②中期:先土器新石器時代

③後期:先土器新石器時代


の三点から考察しました。

埋葬儀礼・墓制は、気候などによる環境の変化(より温暖な気候へ)、生活様式の変化(採集→農耕・牧畜)に伴う地域への定着化、社会統合、また祖先崇拝など、様々な要因により、時代とともに変化していったとの事でした。


🔷骨考古学的視点から見た古墳時代

・南部九州出土の古人骨

・宮崎島内地下式横穴墓から出土した人骨

・堰場台古墳(千葉県)出土人骨

・東北地方出土の古人骨


をそれぞれ比較・考察しました。

古墳時代は、渡来人の増加、そして地域間移動の活発化に伴う社会の広域化によって、遺伝子・形質的多様性が全国的に拡散され、現代日本人につながる身体形質が形成された時代との事でした。


現代の日本では、樹木葬や散骨など、多様な埋葬スタイルが選択できるようになっています。

古墳時代まで遡って墓制の変遷を見ていくと、その時代ごとの暮らしや価値観が反映され、形が変化してきたことを改めて実感しました。


講師のご協力をいただいた学生の皆さん、ありがとうございました😊


さて、次回は〜

⭐︎ヨーロッパ中世末期の生殖と医療

⭐︎フランス近代史


です。

みなさんのご参加をお待ちしております♪