☘️歴史散策部
11月15日(土)10:00〜12:00
福岡大学考古学研究室の学生さんお二人を講師に迎え
⭐︎西アジア新石器時代の埋葬儀礼
⭐︎骨考古学視点からみた古墳時代
をテーマとした講座を開催しました。
🔷西アジア新石器時代の埋葬儀礼の変化について
レヴァント地方(地中海東部沿岸、広義:トルコ、シリア、レバノン、イスラエル、エジプト)の新石器時代における埋葬儀礼の概観、墓制の変化について
①初期:続旧石器時代、ナトゥーフ期
②中期:先土器新石器時代
③後期:先土器新石器時代
の三点から考察しました。
埋葬儀礼・墓制は、気候などによる環境の変化(より温暖な気候へ)、生活様式の変化(採集→農耕・牧畜)に伴う地域への定着化、社会統合、また祖先崇拝など、様々な要因により、時代とともに変化していったとの事でした。
🔷骨考古学的視点から見た古墳時代
・南部九州出土の古人骨
・宮崎島内地下式横穴墓から出土した人骨
・堰場台古墳(千葉県)出土人骨
・東北地方出土の古人骨
をそれぞれ比較・考察しました。
古墳時代は、渡来人の増加、そして地域間移動の活発化に伴う社会の広域化によって、遺伝子・形質的多様性が全国的に拡散され、現代日本人につながる身体形質が形成された時代との事でした。
現代の日本では、樹木葬や散骨など、多様な埋葬スタイルが選択できるようになっています。
古墳時代まで遡って墓制の変遷を見ていくと、その時代ごとの暮らしや価値観が反映され、形が変化してきたことを改めて実感しました。
講師のご協力をいただいた学生の皆さん、ありがとうございました😊
さて、次回は〜
⭐︎ヨーロッパ中世末期の生殖と医療
⭐︎フランス近代史
です。
みなさんのご参加をお待ちしております♪
